母として知る読書。5G 著者/森川博之 の感想。
5G 次世代移動通信規格の可能性 著者/森川博之
5Gって言葉はよく聞くけど、いまいち何のことだかよくわからないんですよね。
そんな人にお勧めの本だと思います。普通の母にでもわかりやすい内容でした。
5Gってどういう技術で日本はどういった状況なのか。今までの通信規格の概要と、現在世界では何が起こっているのか。ファーウエイや中国ってどうなのか。そして未来の世界は、5Gでなにをするのか。何かを賛否するような内容ではなく、事実が淡々と書かれていました。私が興味を持った点について書いてみます。
5Gで日本は出遅れたか?
サービスの開始という点では日本は出遅れたが、日本が重きを置いたのは開始直後からの高品質なサービスの提供である。また日本は5Gの土台となる光ファイバーの敷設率が高く、全国的な展開を行うのに高い優位性を持っているという。日本は日本らしく真面目に着々と準備を進めているという事。日本いいねと思った。ただ、日本はiモードや、携帯電話にカメラを搭載するという先見性を持っていながら、活かせなかった点については惜しいなと感じる。
楽天モバイルの参入
競争政策の観点から4という数字は重要だそうだ。3社でなく、5社でもなく4社。楽天モバイルの参入は楽天を使ってない個人にとっても、歓迎すべき話なんだなと思った。
また楽天モバイルは、世界初の無線アクセスポイントの仮想化を目指しているよう。なんだか難しい言葉だったので、私の頭では、”電卓”がスマホの中の一つの機能としてあるように、基地局に置いてある”もの”をソフトウエア化してしまおうという事かなと理解した。楽天の設備投資総額が他社と比べても少ないのは、このような点があるようで、楽天モバイルの今後を応援したいと思った。
中国について。ファーウェイについて。
アメリカによる、ファーウェイへの圧力をニュースで見ていると、ファーウェイ=中国政府 のようなイメージを持っていたが、この本では両政府との間の板挟みのような状態だそうだ。ファーウエイの発展史を読むと、とても柔軟で圧力を受けながらでも試行錯誤し成長し続けているのが分かった。ただファーウェイがいくら頑張ったとしても中国の「国家情報法」というものがあり、怖いなとおもう。中国は、2022年には計算上は国民一人当たりに2台の監視カメラが設置される予定らしいし、海底ケーブルをめぐるデジタルシルクロードの計画があったりと、 今後どうなっていくのか世界中インターネットがつながる場所は情報として把握されてしまうと思ったら息苦しいな。
5Gで何をするのか?
小学生の頃に、こんなものがあったらいいなとか、未来の町の想像図を描こう みたいな授業があったと思う。読後はそのような気分になった。5G、さらには6Gによって今までになかった新しいものが生み出されていく。それは、まだ誰も思いついていないものだが、誰かのアイディアによって新しい世界が作られていくのだろう。自分も5Gでこんなことしたらいいねっていう事を考えたり、未来を予想したりするだけで、なんだかワクワクした気分になる。母としては、子供たちとも5Gの世の中って、どんな感じなんだろうって話したら面白いかもしれない。
母として感じることは・・・
やはり5Gは間違いなく自分たちの身近なところで使われていく技術なので、なんとなくでも理解できてよかった。母親目線では、この先、子供たちが生きていく世界はどのようなものになっていくのか、どういう力が必要で、どういう職業を選択していくのか、バーチャルと現実世界が限りなく近づいていくこの先、どういうことが豊かに生きていくことなのかなど、子供と話したりしてみたいと思った。
また、5Gやこの先に出てくる新しい技術を使って素敵な未来を作り出せるのは あなたかもしれない!! という事を子供に伝えたいなと思った。
5G 次世代移動通信規格の可能性
著者/森川博之
全ての子供に読んで欲しい。みんな毎日いのちをもらっているという事。
今西乃子さんの 子うしのきんじろう いのちにありがとう
おもわず私も泣けてしまいました。
いただきます
ごちそうさま
心を込めて言おう。
素敵な本です。
全ての子供たちに是非読んで欲しい。
お 話
黒毛和牛の牧場であった実話。
その牧場で黒毛和牛のふゆこから生まれたきんじろう。黒毛和牛のはずなのに、きんじろうは金色の毛をした牛だった。そんな珍しさからきんじろうは気持ち悪がられ、殺してしまえと言われてしまいます。
そんな中、きんじろうの味方になったのはたった一人。牧場の母ちゃんです。
この母ちゃんにきんじろうはとても良く懐き、その仕草がとても可愛らしい。
ですが、やはり人間に食べられるために生まれてきた命…
感 想
私たちが生きていくためには命を頂いているという事。その命は、可愛らしくて、人間とも心が通じ合う生き物だという事。
そしてその動物を愛情を深く育ててくれる人がいるという事。
いろんなことを考えさせてくれる一冊です。
食育がテーマの本はたくさんありますが、
特に素敵でした。この本の良いところは、お肉になる動物がただの牛ではなく、可愛いきんじろう。
私たちと同じように感情を持っている命だという事をしっかり感じさせてくれるところです。
ノンフィクションなのに、物語のようで子供に分かりやすく、直接心に訴えかけます。
ページの終わりには、実際の写真も掲載されているので、本物のきんじろうを見ることができる。
この本を読んだ後、うちの子供はご飯を意識して残さないようにするようになってくれました。きっと感じるものがあったんでしょうね。
全てのページに絵があります。
小学低学年から一人で読めると思います。
ですが、小学高学年の子供たちにも是非読んでほしい一冊です。
就学の子供たちには読み聞かせをしてあげたらいいかなと思います。
とてもよかったです。
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<同じ食育系 一緒にお勧めの本>
谷川俊太郎さんの しんでくれた
題名がショッキングですね。
でも、事実。
こちらは、絵本です。
絵と共に、短いメッセージ。
子うしのしんじろうと同じ時期に読んでみると
より一層、深く考えられるのではないかなと思います。
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子供に、食べ物で遊ばないとか、感謝して食べなさいって言っても難しいんですよね。
親自身も、大切なんだよーとはいっても、
子供が納得できるように、わかりやすく説明するのってなかなかできないんです。
そういった時は、絵本や物語を通じて子供に伝えていければいいなと思います。
<おススメ読書>小学3年生の女の子には、なかがわちひろさんの本
娘が気に入りました。
そばに置いておきたいなって存在の本です。
なかがわちひろさんのハンカチともだち
まず、一目で見て絵がカワイイ。
絵が線で描かれていて、。淡いピンクと緑の2色使い。
シンプルですっきりしていて、暖かい絵です。
本を開いてみるとピンクと緑の色が、とてもいい雰囲気を作りだしています。
全てのページに絵があり、絵本に近いです。
そしてお話もとってもかわいい。
主人公の女の子がこんなハンカチもってたっけ?から始まります。
ハンカチのなかには、動くこびとが。
日常の学校生活の中に、不思議なハンカチの存在がワクワクします。そして、友情。
控えめな女の子の気持ちと様子が上手に書かれていました。子供自身が、あ、学校でこんな時あるかも。こんな子いるかもって思える内容だと思います。
私も、あんなハンカチ欲しいな~
なかがわちひろさんの、おまじないつかい
このお話も、本当に良かったです。
中身はハンカチともだちと同じようで、全てのページに絵があり絵本のようです。
お母さんが魔女なんじゃないかって学校で言われた女の子の話。
女の子はお母さんは魔女なのかと聞くと、おかあさんは、おまじないつかいだって明かしました。そして、女の子もまじないつかいの修行を始めるのですが…
女の子が、まじないを失敗したり、成功したり単純なストーリーかと思いきや、中盤からは読み応えがでてきます。
誰にでもある、誰かを疎ましく思う気持ち。それが、主人公の心に重くのしかかっていきます。
個人的には千羽づるが出てくる話だったのも良かったです。母としては、主人公の母のように、子供におまじないを使ってあげられるようになりたいなと思いました。
育児には愛情とユーモアが必要ですね。
どちらも、すべての漢字にルビがふってあるので低学年の子でも読めると思いますが、繊細な心の動きが表現されている内容的に、3年生位がおすすめかな。3年生ってそういうのを理解しはじめる時期ですよね。
娘は20分くらいで読めました。
とても読みやすいです。
【経験談】読書好きな小学生にする方法
私、読書を全くしない子供でした。
学校の図書室には友達に付き添いで行くだけ。
本を読むのは、読書感想文のために無理やり。
といった調子です。
家には、母が頼んでくれた本のセットがありました。
今でも読まれているような代表的な絵本や、児童書は揃っていたんです。
が、読書をしない子だったんですよね。
母はさぞかし残念に思ったかもしれませんね。
ただ、絵本の読み聞かせはしてくれていたので絵本の記憶は残っていました。
これは、とてもよかったです。感謝。ただ、読書には繋がらなかったんですね。
なぜ読書をしなかったのか…
・活字を読むのに抵抗感があった。
からだと思います。
読書をしなかった自分が子供に読書をすすめるなんて矛盾しているかもしれませんが、
子供時代に読書の魅力を知らなかったのは、勿体なかった~と。
自分の後悔もあり、我が子には本の魅力を知って、
自分の中の楽しみを一つ増やしてほしいと思ったんですよね。
(正直、勉強ができるようになってほしい、静かにしておいてほしいって下心もあります…)
現在、小学生の我が子たちは暇があれば本を読んでいるようになってくれました。
1週間に10冊以上は読んでいると思います。
壮大なファンタジーなどを読んだ後は
「本はTVやゲームなんかより面白~い」
と言ってくれます。
だよね~!!今日も冒険にいってきたんだね!と母は思っています。
それを踏まえて。
私が子供を読書好きにするためにやっていることは・・・
・頻繁な図書館通い
借りれる冊数いっぱい、たくさん本を借りてくること。
子供と一緒にでも、大人だけでもいいと思います。
そしてポイントは本選び。
かなり重要です。
目標は、読むのやだな~の払拭です。
それが可能なのが、実際の年齢より対象年齢の低い本を多く混ぜ込むことです。
小学低学年なら、赤ちゃんに読んであげるような絵本を何冊か借りるのもいいです。赤ちゃんの本は、音のリズムもよくて読むのも楽しいんですよね。
そうやってまずは、読書の入り口を作ってあげるんです。
あ、自分も本が読めるんだ!って思えばどんどん読み始めます。
なので、初めは簡単な本を沢山読むことがいいのかなと思います。
そして徐々に、少しレベル上げた本を混ぜたりしながら、読める本の幅を広げていくことができます。
そしてもう一のポイントは、
頻繁に本を入れ替えてあげること。
本棚が代わり映えしなければ、飽きてしまいますからね。
私が子供時代に本を読まなかった理由に、これもあったかもしれません。
読み聞かせから、読書に移行していくのっ
て結構難しいんです。
私自身も、我が子もそうでした。
でも、きっといろんな本が身近にあれば何かのきっかけに読むようになるのかな。そこまでは、親のサポートは必要かなと思います。
ですので、私は頻繁な図書館通いを大切にしています。
図書館で借りた本の中に、
お気に入りの本が見つかれば買ってあげるのもいいですね。
何もしないで本を好きになってたっていう子もいるかもしれませんが、
最近はゲームやユーチューブなどの娯楽の方がお手軽に楽しめるので、
「本読もう」ってならないんですよね。
なので現代は特に!!
読書の入り口を作る努力は大人がしてあげたいな
と思います。
やっぱり、本って面白いですからね!