平凡な母

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母として知る読書。5G 著者/森川博之 の感想。

5G 次世代移動通信規格の可能性 著者/森川博之 

 

5Gって言葉はよく聞くけど、いまいち何のことだかよくわからないんですよね。

そんな人にお勧めの本だと思います。普通の母にでもわかりやすい内容でした。 

5G 次世代移動通信規格の可能性 (岩波新書)

5G 次世代移動通信規格の可能性 (岩波新書)

  • 作者:森川 博之
  • 発売日: 2020/04/18
  • メディア: 新書
 

  5Gってどういう技術で日本はどういった状況なのか。今までの通信規格の概要と、現在世界では何が起こっているのか。ファーウエイや中国ってどうなのか。そして未来の世界は、5Gでなにをするのか。何かを賛否するような内容ではなく、事実が淡々と書かれていました。私が興味を持った点について書いてみます。

 

 5Gで日本は出遅れたか? 

サービスの開始という点では日本は出遅れたが、日本が重きを置いたのは開始直後からの高品質なサービスの提供である。また日本は5Gの土台となる光ファイバーの敷設率が高く、全国的な展開を行うのに高い優位性を持っているという。日本は日本らしく真面目に着々と準備を進めているという事。日本いいねと思った。ただ、日本はiモードや、携帯電話にカメラを搭載するという先見性を持っていながら、活かせなかった点については惜しいなと感じる。

   

楽天モバイルの参入

競争政策の観点から4という数字は重要だそうだ。3社でなく、5社でもなく4社。楽天モバイルの参入は楽天を使ってない個人にとっても、歓迎すべき話なんだなと思った。

また楽天モバイルは、世界初の無線アクセスポイントの仮想化を目指しているよう。なんだか難しい言葉だったので、私の頭では、”電卓”がスマホの中の一つの機能としてあるように、基地局に置いてある”もの”をソフトウエア化してしまおうという事かなと理解した。楽天の設備投資総額が他社と比べても少ないのは、このような点があるようで、楽天モバイルの今後を応援したいと思った。

  

中国について。ファーウェイについて。

アメリカによる、ファーウェイへの圧力をニュースで見ていると、ファーウェイ=中国政府 のようなイメージを持っていたが、この本では両政府との間の板挟みのような状態だそうだ。ファーウエイの発展史を読むと、とても柔軟で圧力を受けながらでも試行錯誤し成長し続けているのが分かった。ただファーウェイがいくら頑張ったとしても中国の「国家情報法」というものがあり、怖いなとおもう。中国は、2022年には計算上は国民一人当たりに2台の監視カメラが設置される予定らしいし、海底ケーブルをめぐるデジタルシルクロードの計画があったりと、 今後どうなっていくのか世界中インターネットがつながる場所は情報として把握されてしまうと思ったら息苦しいな。

  

5Gで何をするのか?

小学生の頃に、こんなものがあったらいいなとか、未来の町の想像図を描こう みたいな授業があったと思う。読後はそのような気分になった。5G、さらには6Gによって今までになかった新しいものが生み出されていく。それは、まだ誰も思いついていないものだが、誰かのアイディアによって新しい世界が作られていくのだろう。自分も5Gでこんなことしたらいいねっていう事を考えたり、未来を予想したりするだけで、なんだかワクワクした気分になる。母としては、子供たちとも5Gの世の中って、どんな感じなんだろうって話したら面白いかもしれない。

 

母として感じることは・・・ 

やはり5Gは間違いなく自分たちの身近なところで使われていく技術なので、なんとなくでも理解できてよかった。母親目線では、この先、子供たちが生きていく世界はどのようなものになっていくのか、どういう力が必要で、どういう職業を選択していくのか、バーチャルと現実世界が限りなく近づいていくこの先、どういうことが豊かに生きていくことなのかなど、子供と話したりしてみたいと思った。

また、5Gやこの先に出てくる新しい技術を使って素敵な未来を作り出せるのは あなたかもしれない!! という事を子供に伝えたいなと思った。

 

 

5G 次世代移動通信規格の可能性

著者/森川博之